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研究報告書・出版物

人口減少と総合国力―人的資源立国をめざして―

単行本 2004/10発行

小林陽太郎、小峰隆夫編、日本経済評論社刊(NIRAチャレンジブックス)

■ 概 要
本書はNIRA自主研究「人口減少と総合国力に関する研究」の研究成果を取りまとめたものである。
第一編では、研究プロジェクトの成果がまとめられており、人口減少が国家的危機であること、「総合国力」の観点から見た日本の状態の分析、 人口減少がもたらす影響、そして、今後の対策の方向性について述べている。
第二編では、研究を遂行するにあたり実施した識者へのインタビュー記録がまとめられている。 人口減少を迎える日本の今後の取るべき道について、ジョセフ・ナイなど海外の識者も含め、幅広い立場からの意見を紹介している。
現在の少子化を日本経済社会への警鐘と主張する本書は、これからの日本社会の在り方についての議論の一助となるものである。

■ 目 次        

はしがき
第一編 人口減少と総合国力-分析と提言
I 国家的危機としての人口減少
II 重要な意味を持つ総合国力の考え方
 1 「国力」低下の不安
 2 従来型の国力で見た日本の状態
 3 現代国家の三つの「顔」
 4 NIRA型総合国力指標の提案
  (1)基本構造
  (2)ソフトパワーの位置づけ
  (3)試算結果
 5 総合国力強化戦略の基本方向
III 人口問題から見た総合国力強化の意義
 1 人口減少が総合国力に及ぼす影響
  (1)人口減少と市民生活向上力
  (2)人口減少と経済価値創造力
  (3)人口減少と国際社会対応力
 2 総合国力が人口動態に及ぼす影響
  (1)子を持つことは大きな経済的コミット
  (2)総合国力低下による出生率低下は日本だけではない
 3 人口問題から見た総合国力強化戦略の基本方向
IV 少子化抑制戦略
 1 現在の少子化の深刻さと背景
 2 少子化対策に対する基本的考え方
 3 これまでの少子化対策
  (1)日本の少子化対策
  (2)海外の少子化対策
  (3)少子化対策の評価
 4 「少子化抑制戦略」の基本的方向
  (1)若年者の「結婚力」向上
  (2)子育てのコスト軽減
  (3)家族形態にこだわらない子育て
  (4)出生率の目標を1.6とする
V 人口減少適応戦略
 1 人的資源立国への戦略
  (1)人的資源の裾野を広げる戦略
  (2)人的資源の頂を高くする戦略
  (3)交流人口を増やす
 2 人口に中立的な社会保障・財政システムの構築
VI まとめ
第二編 私はこう考える-識者に聞く
 文化力を国力に組み込んだ政策の実現を 青木保
 社会の変化へ柔軟に対応できる経営・政策を 牛尾治朗
 人口減少に特別な対策は必要ない 梅棹忠夫
 経済優先から文化優先へのパラダイム転換を図れ 塩野谷祐一
 スウェーデンに学び、子どもを社会全体で育てよ 神野直彦
 子どもの未来を守るために30年後の社会のビジョンを描け 中村桂子
 平和力・研究開発力・文化力を備えたMサイズ国家を目指せ 板東眞理子
 人口減少は不可避である。恐れることはない 松谷明彦
 日本人の多神教的アニミズムの世界を大切にすべき 安田喜憲
 キリスト教的「生き残り戦略」とアジア的「無常戦略」の橋渡しを 山折哲雄
 希望を持てない社会が少子化を招く 山田昌弘
 外交・海外援助で日本独自の国際貢献を エドワード・J・リンカーン
 ソフト・パワーの発揮が日本の将来の鍵 ジョセフ・ナイ
 日本は新たな役割の確立を アダム・ポーゼン
 貯蓄と高齢者を上手に使え ジョージ・シュルツ
 日本の国際社会への関わり方が問われている リチャード・ソロモン
あとがき

2004年10月発行、四六判・202ページ

<書籍関連記事>
・2009年5月4日(火) 日本経済新聞社説「人口危機の克服へ緩やかな出生目標を」に掲載

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