
トップ > 研究の成果と課題の発信 > 研究報告書・出版物 > 「市場か、福祉か」を問い直す―日本経済の展望は「リスクの社会化」で開く―
| NIRA研究報告書 | 2010/3発行 | |
|---|---|---|
| 総合研究開発機構 発行 | ||
■ 概 要
日本における生活、雇用、老後などに関する不安・リスクは、「社会」がリスクを公平に負担できていないことに起因すると考えられる。
本報告書では、諸外国の政策体系をもとに日本の政策の根本的な欠陥を浮き彫りにした上で、「個人」が過重にリスクを負担する社会から、
「社会」が公平にリスクを負担する社会へ移行するための制度設計、つまり、「リスクの社会化」を柱とした政策体系へのシフトを提言した。
そのために日本が目指すべき方向性は、①所得再分配における公平性の重視、②市場メカニズムの活用による効率性の重視、
③個人にとって柔軟かつ多様な選択肢を持つ社会への転換、の3つに集約される。
■ 目 次
総論
「市場か、福祉か」を問い直す -日本経済の展望は「リスクの社会化」で開く-
チャールズ・ユウジ・ホリオカ、神田玲子
各論
第1章家計をとりまく所得リスクの現状
1.日本における所得リスクの傾向
阿部修人
2.海外における所得格差・
所得リスクの現状と長期的な趨勢
青木周平
第2章雇用リスクへの対応策を考える:
実証研究のサーベイ
安井健悟
第3章諸外国におけるリスクへの政策対応
青木周平、下井直毅、中込公也
2010年3月発行、A4判・95ページ、ISBN978-4-7955-9449-4 C3030
■執筆者一覧
チャールズ・ユウジ・ホリオカ 大阪大学社会経済研究所教授(座長)
阿部修人 一橋大学経済研究所准教授
安井健悟 立命館大学経済学部准教授
神田玲子 NIRA研究調査部長
下井直毅 NIRA客員研究員・多摩大学経営情報学部准教授
中込公也 NIRA研究調査部リサーチフェロー
青木周平 NIRA研究調査部ジュニアリサーチフェロー
<英文エグゼクティブサマリー>
"The Market
or Welfare? - Reconsidering the Alternatives:
Socialization of Risk as the Way Foreward for the Japanese
Economy"
<報告書関連新聞記事等>
・2010年4月21日(水) 日本経済新聞「経済教室」で、チャールズ・
ユウジ・ホリオカ大阪大学教授、神田玲子NIRA研究調査部長が報告書に言及しました。
・2010年4月22日(木) 英文朝日新聞(asahi.com)Poinf of View"にホリオカ大阪大学教授・
神田NIRA部長の関連論考が掲載されました。