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平成18年度 地方シンクタンクフォーラム
「地域再生と地域ガバナンス」
 2006年6月30日、総合研究開発機構(NIRA)と地方シンクタンク協議会の共催により「地域再生と地域ガバナンス」をテーマに、平成18年度地方シンクタンクフォーラムが都内で開催された。
平成18年度 地方シンクタンクフォーラム全体風景  
場所KKRホテル(東京都千代田区)
主催総合研究開発機構
  地方シンクタンク協議会
後援内閣府、東京都
協力(特非)NPOぐんま
  (財)山梨総合研究所
  (財)静岡総合研究機構

フォーラム概要

 
 地方シンクタンクフォーラムは、地域の研究機関、有識者等と密接な連携を図り、地域における政策研究の質的向上をはかることを目的とし、これまで、例年6月に日本各地で開催されてきたが、今年は「都市行政評価ネットワーク会議」の第1回大会を同日開催したこともあり、初めての東京開催となった。

 

 
プログラム(肩書きは開催時のもの)
 
挨拶

 
  (左より)
金井萬造 氏
伊藤元重NIRA理事長

金井萬造氏 伊藤元重NIRA理事長
 まず、地方シンクタンク協議会の金井萬造代表幹事による開会挨拶に続き、伊藤元重NIRA理事長から挨拶が行われ、地域再生に向けて地元シンクタンクと大学等との知的連携の構築・強化が一層求められていること等が指摘された。

 
 
基調講演 「商店街はビジネスモデル特許」
                              衆議院議員・早稲田商店会会長 安井潤一郎 氏

 
  安井潤一郎氏  安井潤一郎氏により、早稲田商店会が「環境」をテーマに地元の知恵と力を結集し、行政や大学とも連携しながらリサイクルを促進するイべントを開催し、そのことを通じて、商店街のみならず地域全体の活性化を実現するという、全国的にも大きな注目を集めている事例について紹介がなされた。また、ご自身の体験を踏まえ、まちづくりの鉄則として、自分たちのまちは自分たちで守る、あらゆる人とつながる、そして失敗を恐れず、何より自分たちが楽しむこと、を挙げ、やる気と工夫次第でさまざまなビジネスモデルが可能であることが指摘された。

 
NIRA助成報告 「地域再生―海外に開かれたコミュニティの実現」
                                 (株)地域計画建築研究所主査 尾澤律子 氏

 
  尾澤律子氏  尾澤律子氏より、平成16年度NIRA一般研究助成の研究成果の報告がなされた。少子高齢化が進み、日本全体の産業活力の低迷が懸念される中、多文化交流の推進が、地域の経済振興や活性化にとって大きなインパクトを期待できる手法となり得ることが提案された。産業技術、文化観光、まちづくり、景観環境、安心安全の領域において全国の先進的な取り組み事例が紹介され、「ともに住んでよし、働いてよし、学んでよし、訪れてよしのまち」としての「海外に開かれたコミュニティ」を実現するための目指すべき方向性や戦略課題が提示された。

来賓挨拶                      構造改革特区・地域再生担当大臣 中馬弘毅 氏

 
 中馬弘毅氏より、小泉政権の構造改革の進展とともに、官から民へ、国から地方への流れが着実に進むなか、地方も地域間競争の時代に入り、地方が創意と工夫によって自主性を発揮し、大いに発展できるようになってきたことが指摘された。

中馬弘毅氏

パネルディスカッション 「地域再生と地域ガバナンス」

 
 渡辺利夫氏をコーディネーターとして、地域再生の取り組みと課題、地域ガバナンスのあり方について議論が行われた。

 まず、舘逸志氏より、内閣官房地域再生推進室が目下実施している地域再生制度の概要について説明がなされた。次に具体的な再生の取り組み事例として、中野勝之氏より「観光のまち」を目指す「とよかわイナリズム」計画、宮本茂氏より、広島県竹原市における伝統的町並みを生かした小都市の活性化の試み、また菊森淳文氏より、長崎県の離島を対象とした観光振興による雇用創造促進事業「しま自慢ネットワーク観光」計画などが紹介された。

 一方、嶋津隆文氏は、団塊世代のふるさと回帰に着目し、かれらの活力を地域再生にいかに結びつけるのかが、地域ガバナンスの重要な課題となることを提起した。現に、人口獲得のために、空き家の斡旋など積極的な定住政策を採っている地方自治体も少なくないとして、後半の討論ではこうした課題に焦点を当て、団塊世代を含む漂流民を地域再生に生かすための具体的な方策として、都会と地方とのダブル生活に即した住民票の複数化や居住実績に基づく地方税の配分などが提案された。

   
(左より、以下同)

(財)山梨総合研究所理事長・拓殖大学学長 渡辺利夫 氏
内閣府 構造改革特区担当室・
地域再生事業推進室 舘 逸志 氏

渡辺利夫氏 舘 逸志氏

豊川市長 中野勝之 氏
(社)中国地方総合研究センター 企画部長 宮本 茂 氏
中野勝之氏 宮本 茂氏

(財)ながさき地域政策研究所 常任理事 菊森淳文 氏
東京都理事 嶋津隆文 氏
菊森淳文氏 嶋津隆文氏

総括コメント                                   NIRA理事 澤井安勇

 
澤井安勇NIRA理事  澤井安勇NIRA理事より総括コメントとして、新しい地域ガバナンスの構築に向けた、様々なアクター間の領域を超えたネットワーク化の重要性が強調され、その推進においてコアとなるべき地元シンクタンクへの一層の期待を込めて、本フォーラム全体の議論が締めくくられた。

 なお、当日引き続き同会場で「都市行政評価ネットワーク会議第1回大会」が開催された。


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