総合研究開発機構(NIRA) : 研究テーマ
東アジア経済統合に関するプロジェクト
−北東アジアの交通・輸送ネットワーク構想−

開始情報終了情報関連情報関連情報2



題 名東アジア経済統合に関するプロジェクト
副 題−北東アジアの交通・輸送ネットワーク構想−
領 域アジアの地域協力
種 別自主研究 [研究体制
機 関総合研究開発機構 (NIRA)
開 始2006年 6月
終 了2007年 3月
報告書[ 政策提言へ ]


【 研究開始情報 】

 北東アジア地域では、ヒト・モノの輸送を担う地域の交通・輸送問題に関し、域内交通網を主として陸上・航空ネットワークに依存する北米自由貿易協定(NAFTA)、欧州連合(EU)に比べ、ロシア・中国の沿岸部が、経済諸活動にとって極めて戦略的な位置づけを有することから、陸・空に加え海上ルートの開発・整備が大きな意義を有する。特に、大陸と一衣帯水の日本にとっては、近年の情報技術等の成果を取り入れながら陸・海・空の重層的ネットワークを構築することが重要な課題となっている。そこで、各国の高速交通体系の整備と併せ、域外にリンクする交通・輸送インフラ(ランドブリッジ、アジア・ハイウエー、大陸沿岸部の港湾等)、日本海・黄海を結ぶ交通ルート整備(北朝鮮関連)、豆満江(図們江)関連輸送インフラなどの戦略拠点の整備促進を具体的な方案を政策提案として提示する必要がある。

 本研究は、これまでNIRAが実施してきた「北東アジア・グランドデザイン研究」(2001年から3フェーズにわたり実施)の成果を受け、BESETO回廊(北京・ソウル・東京を基軸とする都市連携構想)の検討を中心に、個別の交通・運輸手段ネットワークの整備の具体化、および多運輸・交通ネットワーク構想について研究を行う。具体的には、(1)北東アジア地域の近未来高速鉄道システム構想、アジア・ハイウエーなど高速道路網、3都市および関連の大都市を結ぶ日帰り航空便のシャトル・サービスシステムなど個別の交通手段ネットワーク構築に向けた具体的検討、(2)多運輸・交通(inter-modal)ネットワーク構想に向けた検討、(3)将来の北東アジアにおける経済関係の政府間プラットフォーム構築への展望を描き、交通・運輸ネットワーク構想の活用を検討する。

 本年度も、日中韓3国の関係研究機関、中国国家発展改革委員会/国土開発・地域経済研究所(ISPRE)及び韓国国土研究院(KRIHS)と共同で研究プロジェクトを実施する。


【 研究終了情報 】

 本研究は、先行の北東アジア研究で構築された研究ネットワークを受け継ぎ、中韓両国の中枢的研究機関(中国国家発展改革委員会国土開発地区経済研究所(ISPRE)および韓国国土研究院(KRIHS))との連携・協力により、北東アジア地域における交通・運輸回廊の共同開発ビジョンの構築にむけて国際的共同研究を実施したものである。本研究の成果としては、共同政策提言「BESETO回廊構想の実現に向けて」が作成された。BESETO回廊とは北京、ソウル、東京を結ぶ回廊を意味する。

 この共同政策提言の内容は、2つの柱から成っている。第1の柱は、物理的交通・運輸ネットワークの構築、具体的には航空ネットワーク(3首都間の航空シャトル便就航と主要都市間航空ネットワークの構築など)および日中韓の複合一環輸送(鉄道フェリー航路の更なる推進など)の推進である。第2の柱は、物理的ネットワーク構築を補完するものとしての都市間ネットワーク(国際的都市・地方間ネットワークの促進)およびBESETO知識回廊構築の推進である。

 この提言は、北東アジアの中核を成す、日本・中国・韓国が「BESETO回廊」を互いの連繋・協力の象徴的中心軸とし、北東アジア地域における多様で多層なネットワーク構築の実現化、ひいては将来的な地域共同体の形成に資するものと考えている。


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