総合研究開発機構(NIRA) : 出版物情報
21世紀の新たなリスク
−アクションへの政策提言−


概要開始情報終了情報目次
題 名21世紀の新たなリスク
副 題−アクションへの政策提言−
機 関OECD事務総長アドバイザリーユニット
発 行平成16年3月
版 頁A5・360P
種 別海外助成研究
分 野国際問題(国際関係・外交)
ISBN4-7955-0907-7

【 概 要 】
本書はNIRAが参加した経済協力開発機構(OECD)の「新しいシステミックリスク」プロジェクト報告書の和訳である。システミックリスクの語源となった金融リスクは無論のこと、異常気象、食品の安全性、テロなど、地球上に発生する災害による被害やその影響の伝播(でんぱ)の速度は、従前よりもはるかに速く、その規模は拡大している。本書はOECDという主体を生かして、各国の官民両セクターの情報を網羅し、グローバルな問題のリスクの予防・危機管理対策等を提言したものである。

【 研究開始情報 】
本プロジェクトは、経済協力開発機構(OECD)が2000〜02年の予定で実施する「21世紀の新しいシステミック・リスク」に関する研究に世界各国の政府・民間組織が資金を提供して実施するものである。NIRAは、OECDからの参加要請を受けて本プロジェクトに協力している。
科学技術の進歩並びにグローバル化の進展に伴い、新たなリスクが発生し、従前とは比較にならない速さで地球的に伝播(でんぱ)する現代において、さまざまな課題に対し国際的、学際的に取り組んでいくことは重要である。
現代社会は、狂牛病、遺伝子組み換え食品の安全性、地球温暖化と異常気象、非常時における情報システムの脆弱性、テロ等による安全保障上の脅威といったさまざまな分野でのリスクにさらされている。経済・社会・政治面での対応も行われているが、被災者の数は地球全体では増加の一途をたどり、人口動態や社会経済的状況などによって、各国の基幹システムの脆弱性が増大する可能性もある。2000年には、その基礎的段階としてリスクの内容などを明らかにしたが、第2段階に当たる今回の研究では、そうしたリスクについて、原因、可能性、コストおよび国境を越えた伝播等を通じたインパクトを分析・評価することにより、リスクの低減、リスク伝播防止、危機管理への包括的なアプローチの提言を目指す。


【 研究終了情報 】
システミック・リスクは、1997年のタイに始まった金融危機が韓国に飛び火し、その影響が世界に及んだことから脚光を浴びた概念である。今回の研究では、危機の発生が瞬時に地球規模の影響を持ち得るようなシステミック・リスクへの政策対応が検討された。
事例研究として感染症、テロ、食品の安全等を取り上げ、リスク評価、リスク予防、緊急時対応、被害管理、回復過程の各段階においていかなる問題があり、どのような対応が効果的かを総合的視点から分析・評価した。
リスク評価では科学的側面と社会的認識の両面からの評価、リスク予防ではリスク認識向上への啓発的努力、緊急時対応ではメディアや国民との協力による情報収集、緊急事態からの復帰では経済活動継続の重要性等がそれぞれ強調された。
上記に基づき、(1) 危機管理への新しい政策的アプローチ、(2) 官民の協力関係の構築、(3) 利害関係者および国民への情報提供、(4) 危機管理における国際協力、(5) 技術的可能性の探求と活用、を念頭に、さまざまな要因が絡み合うリスクに対する包括的視野を持つべきこと、当該リスク関連分野における政策の一貫性を確認すべきこと等、13の提言を行った。多発する大規模災害に対し、よりシステマティックに備えることが求められている。


【 目 次 】
序文および要約
第1章 新たなシステミック・リスク
第2章 リスク評価
第3章 リスク防止
第4章 緊急時管理
第5章 復旧に関する課題
第6章 結論と提言−アクションを必要とする検討項目
別添資料
 OECD 新たなシステミック・リスクに関する未来プロジェクト
 1. 運営委員会委員
 2. ご支援いただいた専門家
 3. 支援にあたったOECDの部局と機関
英文サマリー



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