『NIRA政策研究』 2005 Vol.18 No.4

特集●「若い世代」に起こっていること

ワークフェア社会に向けて−これからの生き方、働き方

[ 目 次 | 要 約 ]


特 集 紹 介

 若い世代の働き方、生き方についてニート、フリーター、パラサイトなどの現象が話題となっている。 経済の停滞により、採用を抑制するとともに即戦力化を志向し、人員整理を進めたこの十余年の企業の在り方…。人材は流動化せずに停滞し、仕事のミスマッチ状態を改善する仕組み・雇用の在り方も確立されていない。

 こうした中、既成の社会の仕組みが閉塞(へいそく)状況にあるにもかかわらず、その中での物質的・経済的ライフスタイルの差異を「勝ち組、負け組」という言葉でくくり、相変わらず非典型的なライフスタイルをネガティブに評価することは、これからの社会の在り方を暗黙裏に選択してしまっていることにほかなるまい。

 高度消費社会から知識社会への移行が語られて久しいが、その実像はまだ共有されていない。この20年間に米国で急速に進んだような知識階層化を進めるのか、あるいは北欧型「ワークフェア」社会のように、非経済的な価値にも規範を求めつつ、既存労働市場外の多様な人材ニーズと現実の労働・教育機会のマッチングにもブレイクスルーを求めていくのか。

 今、若い世代が直面する課題とそれに対するさまざまな取り組みを見ることにより、これからの働き方、生き方、社会の在り方について考える。数年後には大量に退職を迎え、第二の人生を歩み始める団塊の世代がその時に直面する課題は同じかもしれない。


NIRALogo
トップページ
 
[ 戻 る ]

Copyright (c) National Institute for Research Advancement (NIRA)
Copyright (c) 総合研究開発機構 (NIRA)