人口減少社会の人づくり
「人の総合力」向上を目指して

 人口減少という我が国がかつて経験したことのない、人口規模の縮小を前に、我々がなすことは次の二つである。それは、1.少子化抑制戦略:人口減少をもたらした要因への対策、2.人口減少適応戦略:人口減少がもたらす帰結(諸問題)への対策である。
 本書はこのうち後者の人口減少がもたらす帰結への対策に取り組んだものである。
 例えば、労働力人口の減少や経済成長力の緩慢といった事柄については、将来日本の不安要素として再三俎上にのるところだが、人の数が減ったとしても、存在する人間一人ひとりの能力が高まっているのならば、必ずしも人口減少社会が経済力の低下を伴うものではあるまい。別の言い方をすれば、人口減少下であるからこそ、一人ひとりの質を向上させ、国民全体の最大限の能力発揮を狙わねばならないといえる。本書ではそのために必要な、「人の力」に関する現状分析とその向上のための処方箋を提案している。
 さて、本書の中心テーマである「人の総合力」は、「経済価値創造力」と「市民生活向上力」からなる。人の行動は「経済活動」と「市民生活」の二つに分けられるからだ。一人ひとりの価値観が多様化する中で、この二つの能力を良く伸ばし、発揮する場を持つことが、一人ひとりにとっても幸福なことであり我が国における「人の総合力」が最大になる時だ。
 現代の経済・社会においてなぜ「人の能力」がとりわけ注目されるのか、21世紀において必要となる人の総合力とはどのようなものか、そして、人の総合力向上のために必要な政策について論じている。

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