創造都市への展望
−都市の文化政策とまちづくり
文化と産業が共鳴する街をめざして、行政は何ができるのか? 市民は何をすべきか?
本書は、国内外の諸都市の動向を踏まえつつ、「創造都市」に向けた変革への道筋を問うたものである。第1部〈創造都市をめぐる理論とガバナンス〉では、目下、日本やアジアでも注目を集めている「創造都市」論を中心に、理論的な最前線の動向や背景、創造性とは何かについて考察した。また、創造的産業や財政面、多文化の共生などの課題に着目し、文化都市政策を支えるしくみや方向性、さらには都市の創造性を測るための前提条件や方法論について検討を行った。第2部〈政策実践の現場から〉は事例編として、札幌、盛岡、仙台、横浜、北九州、福岡の6都市における取り組みと課題について報告した。
<目次>
第I部 創造都市をめぐる理論とガバナンス
chapter 1
世界都市と創造都市
─現代都市の二つのイメージ
chapter 2
創造都市論の系譜と日本における展開
─文化と産業の「創造の場」に溢れた都市へ
chapter 3
コンパクトシティと文化の多様性
─都市・地域における創造性向上のためのデザイン
chapter 4
創造性へのインセンティブと都市政策
─文化政策と産業政策の統合の視点から
chapter 5
「民間が担う公共」の可能性とその財源
─「心の投票」とマンション型財団
chapter 6
多文化都市政策と地域再生
─外国人との共生と文化的多様性・創造性
chapter 7
都市の創造性を測る
─創造的政策形成のためのメルクマール
第II部 政策実践の現場から
chapter 8〈札幌〉
重点戦略課題「芸術文化の薫る街」の実現に向けて
─芸術の森とパシフィック・ミュージック・フェスティバル、モエレ沼公園
chapter 9〈盛岡〉
人・文化・自然を大切にする「暮らし文化のまち」
─盛岡ブランドによるまちづくり
chapter 10〈仙台〉
楽都、劇都、そしてART仙台へ
─多様な文化政策を実践する仙台のまちづくり
chapter 11〈横浜〉
都心の歴史的建築物にアーティストが集う
─クリエイティブシティ・ヨコハマの挑戦
chapter 12〈北九州〉
新しい「ものづくり都市」への挑戦
─「文化」を生かした産業都市へ
chapter 13〈福岡〉
これからの都市機能としてのアートの可能性
─モデル都市アイランドシティでの試み
chapter 14
真の「創造都市」を実現するために
─文化と創造性を都市政策の中心へ
● 佐々木雅幸 + 総合研究開発機構 編
● 学芸出版社 刊
● 2007年4月10日 発行
● A5判 ・336ページ
● ISBN978-4-7615-3152-2
● 定価3,780円(本体3,600円)
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