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NIRAオピニオンペーパー

エイジレス就業の時代を拓く―支えられる存在から支え合う存在へ―

オピニオンペーパーNo.18 2015/10発行
長田久雄 桜美林大学大学院老年学研究科教授

 高齢者の能力は、年々若返る傾向にある。社会活動を営むために十分な能力をもつ高齢者も多く存在している。さらには、日本の高齢者は、国際的に見て現役世代と遜色のない能力を有している。これから日本が迎える超高齢社会を活力あるものにするためにも、このような能力のある高齢者が社会参加できる社会を創る必要がある。そのためには、日本社会に根強く残る「エイジズム」を克服し、年齢に関係なく能力に基づいて働くことができる「エイジレス就業」を実現しなければならない。それは、高齢者を過小評価せず、過大評価もせず、等身大の能力を科学的知見に基づき、正しく理解することから始まる。
 能力からみて、高齢者が働くことのできる職業を具体的に提示すべく、われわれは科学的知見をもとに、職業分析を行った。分析結果によれば、高齢者は80%弱の職業で働くことが可能である。そのうちのおおよそ半数は、経験がなくても働ける職業であり、残りの半数も経験があれば継続して働くことができる職業である。また、20%強の職業では、高齢者が働くためには配慮が必要である。しかし、現在の65歳以上の就業者の比率は、この結果から乖離しており、高齢者の就業上のミスマッチが認められた。

◯エイジレス就業を必要とする時代が目前に迫っている
◯高齢者就業にミスマッチが生じている 
◯働き方を工夫すれば約8割の職業で働き続けられる
◯高齢者の就業には配慮も必要

<関連研究>
 高齢者の能力を生かした就労の在り方に関する研究 (2014年10月~2015年9月)

<関連頁>
老年学から加齢を再考する」(NIRA政策レビューNo.64)
高齢者が働く社会」(わたしの構想No.9)
75歳まで納税者になれる社会へ」(NIRAオピニオンペーパーNo.11)


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