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| NIRA政策レビューNo.36 | 2009/3発行 | |
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伊藤元重(NIRA理事長)、高橋 裕(国連大学上席学術顧問)、竹村公太郎(NPO法人日本水フォーラム事務局長)、柴田明夫 (丸紅経済研究所所長)、和仁屋浩次(NIRAリサーチフェロー) |
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危機か機会か
水問題への関心が高まりつつある。「日本人は水と安全をただだと考えている」
という文章を何十年も前にはじめて読んだときのことをよく覚えているが、水と安全ほど高いものはないのかもしれない。
本号の専門家の説明にもあるように、世界的な水不足の問題の深刻さが増している。3頁の高橋氏のデータを見ると、
国際的なレベルでの水を巡る紛争状況は、日本国内での我々の置かれている状況とあまりにもかけ離れている。だからこそ、
これまで日本人は水の問題にあまり大きな関心を持ってこなかったのかもしれない。しかし、バーチャル・ウォーターの議論にもあるように、
グローバル化が進展していけば、日本はいやおうなしに国際的な水問題に巻き込まれていくことになる。世界の水不足が本格化すれば、
水を多量に利用する海外の農産物の輸入も難しくなるだろう。日本は水問題に、より戦略的に取り組む必要がある。