研究プロジェクト

実施中の研究プロジェクトの概要を紹介します。

マクロ経済政策運営と財政規律に関する研究Ⅱ

概要
わが国の経済は、海外の景気動向、異次元の量的緩和の効果により明るさが見えつつあったものの、このところのアメリカ経済の緩慢な回復力、中国経済の減速等から不透明感が高まっている。また、昨今のマイナス金利以降により、金融政策の限界が露呈しつつある。中長期的には、財政再建の見通しもおぼつかないなか、量的緩和からの出口戦略の問題も見渡せない。
今後5~10年のタームでみて、特に、成長と財政再建の同時達成、財政政策と金融政策の運営、IT化が日本経済に与える影響など、いくつかの点を総合的に勘案することが求められる。
そこで、可能な限り定量的な分析を踏まえた複眼的な視点からの政策対応を提言する。

研究体制
宮尾龍蔵 東京大学大学院経済学研究科教授/NIRA総研客員研究員
神田玲子 NIRA総研理事/研究調査部長
川本茉莉 NIRA総研研究コーディネーター・研究員

研究成果
金融政策はジレンマを乗り越えられるか―均衡利子率の推計から示唆されること―(オピニオンペーパーNo.38)
財政と金融の協調―緩和長期化のもとでのリスクと意義を考察する―(オピニオンペーパーNo.41)