伊藤元重
総合研究開発機構理事長

長谷川敏彦
日本医科大学医療管理学教室主任教授

伊藤由希子
東京学芸大学人文社会科学系経済学分野准教授

辻明子
総合研究開発機構主任研究員

中川雅之
日本大学経済学部教授

豊田奈穂
総合研究開発機構主任研究員

 政策レビュー特別号  2010.06

まちなか集積医療

概要

 国民の5人に1人が65歳以上の高齢者となったわが国では、超高齢社会に持続可能な医療供給システムの構築が渇望されている。本号では、「まちなか」と「集積」をキーワードに、医療政策とまちづくり政策の融合が医療問題と地域問題の双方に活路を見出すことを提示した。医療問題を解決する主体を「地域」とし、地方都市の中心市街地を活用して医療機関を集積させる。また、病院の機能分担・連携により経営効率の改善を目指す。


 まちなか集積医療
 伊藤元重 総合研究開発機構理事長

 超高齢社会と未来の医療システム
 長谷川敏彦 日本医科大学医療管理学教室主任教授

 医療資源の集積が戦略となる時代
 伊藤由希子 東京学芸大学人文社会科学系経済学分野准教授

 住民の転居を促す政策を
 辻明子 総合研究開発機構主任研究員

 医療とまちづくりの融合
 中川雅之 日本大学経済学部教授
 豊田奈穂 総合研究開発機構主任研究員

伊藤元重(いとう もとしげ)
NIRA理事長。東京大学経済学部卒。米国ロチェスター大学Ph.D.。専攻は国際経済学、流通論。1993年東京大学経済学部教授、96年同大学大学院経済学研究科教授、現在に至る。最新編著『日本の医療は変えられる』NIRA編、(2009年12月)東洋経済新報社。

長谷川敏彦(はせがわ としひこ)
1972年大阪大学医学部卒業、1986年米国ハーバード大学公衆衛生大学院修士課程修了。医学博士(東京大学)。厚生労働省、国立保健医療科学院などを経て、2006年より現職。

伊藤由希子(いとう ゆきこ)
2001年東京大学卒業、2006年米国ブラウン大学より博士(経済学)。東京経済大学専任講師を経て、2009年より現職。

辻明子(つじ あきこ)
2001年早稲田大学大学院人間科学研究科博士課程修了。(人間科学)博士。早稲田大学人間科学部助手を経て、2004年認可法人総合研究開発機構入構、2010年より現職。

中川雅之(なかがわ まさゆき)
京都大学経済学部卒、大阪大学より経済学博士号。建設省を経て、2004年より現職。

豊田奈穂(とよだ なお)
2005年横浜市立大学経済学研究科博士課程修了。博士(経済学)。横須賀市都市政策研究所を経て、2009年総合研究開発機構入構、2010年より現職。

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