伊藤元重
総合研究開発機構理事長

小塩隆士
一橋大学経済研究所教授

宇佐美誠
東京工業大学大学院社会理工学研究科教授

牧原出
東北大学公共政策大学院教授

宮本太郎
北海道大学大学院法学研究科教授

白波瀬佐和子
東京大学大学院人文社会系研究科教授

 政策レビューNo.59  2013.01

公的年金の世代間公平性を考える

概要

 現行の公的年金制度では、少子高齢化が進むにつれ、若い世代ほど受け取る年金額に比べて負担が大きくなる。 この世代間の不公平性の問題をどう考えるべきか。 本号では、世代でみて受益と負担の収支差を大体同じとすべき、また、 個人単位でみて受益と負担がつり合うべきという見方がある一方、社会保障制度全体で公平性を確保すべきとの指摘もなされた。

■「複合的な視点で世代間の公平性の議論を」
 伊藤元重 総合研究開発機構理事長

■識者に問う
「公的年金の世代間公平性とは」
 1.世代と所得を軸に改革を
 小塩隆士 一橋大学経済研究所教授

 2.公平性は個人単位で考えよ
 宇佐美誠 東京工業大学大学院社会理工学研究科教授

 3.世代を超えた思いやりを
 牧原出 東北大学公共政策大学院教授

 4.社会保障制度全体で公正の実現を
 宮本太郎 北海道大学大学院法学研究科教授

 5.世代内での再配分も課題に
 白波瀬佐和子 東京大学大学院人文社会系研究科教授

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