2019.02.01 金融 NIRAオピニオン No.42 キャッシュレス社会に向けて何をすべきか 翁百合 NIRAのアンケート調査により、キャッシュレス化の実態が明らかになった。日本はいまだに現金嗜好が根強く、特に所得の低い層ほど傾向が強くなる。また、地域、年齢、雇用形態など様々な要因でキャッシュレス決済の普及状況は異なる。キャッシュレス決済を利用しやすい社会を実現するために、民間による高付加価値のサービスの提供と、政府の多面的できめ細かい政策を推進する必要がある。 詳細を見る
2018.12.25 AI・ビッグデータ わたしの構想 No.39 ビッグデータ本格活用へ 柳川範之 中村潤 眞野浩 トリスタン・チョン 北川拓也 ディートマー・ハーホフ デジタル革命の核心となるビッグデータ。しかしその利活用はまだ発展途上だ。この新しい競争力のパラダイムに、各国がしのぎを削る。日本は十分な備えができているのか。本号は、2018年11月1日、NIRAとドイツ日本研究所の共催で開催された「ビッグデータ」ワークショップ(カリフォルニア大学サンディエゴ校&マックス・プランク・イノベーション・競争研究所協賛)から、ビッグデータ利活用の現状をお届けする。 詳細を見る
2018.10.10 雇用・人材育成 わたしの構想 No.38 学生本位の大学教育 金丸恭文 林芳正 マーティン・ウィリアムズ 宮川繁 スブラ・スレシュ ベン・ネルソン 科学技術が加速度的に進歩し、産業や社会が急激に変化する時代に、大学はどのような役割を果たすべきか。学生が大学で学んだことを自らの職業生活や社会活動に生かし、長い職業人生を満足して送ることができるようになるために、大学教育はどう変わるべきか。内外の識者に、日本の教育行政の指針、世界の代表的な大学の取り組みを聞き、学生本位の大学教育のあり方について問う。 詳細を見る
2018.09.28 金融 研究報告書 キャッシュレス決済実態調査 翁百合 2018年、政府は日本のキャッシュレス決済比率を2027年までに4割程度に高めることを目標に掲げていた。2017年時点における同比率をほぼ倍増させることになる。しかしながら、正確な統計の把握が困難であること等、いくつかの課題があることが指摘されている。そこで、個人の消費における決済に関する実態を正確に把握すべく、アンケート調査を行い、銀行口座間送金などを含めたキャッシュレス決済比率を推計したところ51.8%となった。 詳細を見る
2018.04.10 金融 わたしの構想 No.35 始動、レグテック 柳川範之 早川真崇 佐々木隆仁 ティム・オライリー 森川博之 櫛田健児 2018年1月、ハッキングにより仮想通貨NEM約580億円相当が流出した。急速に変化する金融情勢に瞬時に対応できる体制が、より重要となっている。こうした中、最近耳にするのが「レグテック」だ。レグテックとは何か。レグテックは有効な解決となりうるのか。また、社会にどう影響を与えるのか。識者に問う。 詳細を見る
2018.03.30 金融 NIRAオピニオン No.35 オープンバンキング時代の銀行業 翁百合 競争環境の変化に直面する伝統的金融業は、オープンAPIを活用し、画期的な金融サービスを提供する第三者企業との連携を模索している−「オープンバンキング」だ。主要国の政府が積極的に後押しする中、日本でも制度改正や政策的な対応が進む。この潮流を踏まえ、金融機関は、自社の持つ機能やデータを基にしたプラットフォームを構築し、第三者企業とともに真に顧客のためになるサービスや商品を生み出すエコシステムを形成することが求められる。 詳細を見る
2018.03.01 AI・ビッグデータ 研究報告書 人類文明と人工知能Ⅱ 足羽教史 鈴木謙介 山内康英 近代社会では、旧いものが成熟すると同時に新しいものが出現すると考えられる。デジタル化を象徴するプラットフォームもその1つだ。GAFAなど世界市場を圧倒するプラットフォーム企業、市場の2面性に基づくプラットフォームビジネスであるシェアリングサービス、超国家的な合意に基づき政治・経済的なプラットフォームを形成するEU統合。産業、社会、国家の領域におけるプラットフォームに焦点を当て、われわれが生きる近代について考察した。 詳細を見る
2017.12.07 金融 NIRAオピニオン No.33 ICTの進展と金融政策運営 宮尾龍蔵 ICTの利活用は日本経済の成長力強化には不可欠だが、多くの労働や仕事が新技術に代替される可能性がある。代替性が高まれば、経済が拡大しても、企業が労働所得への分配を抑制し、消費や物価の回復に勢いがつきにくくなる恐れもある。ICTによって経済成長がもたらされるという認識のもと、物価上昇率2%は引続き目指すべき目標だ。今後の金融政策運営は、緩和長期化による効果と副作用をより注視し、現行の枠組みを柔軟かつ粘り強く継続していくべきである。 詳細を見る
2017.11.10 AI・ビッグデータ わたしの構想 No.32 第4次産業革命に挑む 金丸恭文 根来龍之 徳田英幸 林いづみ 清水洋 竹村彰通 IoT、ビッグデータ、AIを中心に急速に進む技術革新。第4次産業革命とも呼ばれ、われわれの生活や社会を大きく変える可能性を秘めている。米国の巨大ITプラットフォーム企業が世界を席巻する中、日本がこれからの時代に世界で存在感を示していくには、どういった成長戦略が必要となるのか。日本が直面する課題と、課題を克服し、成長につなげるための道筋を問う。 詳細を見る
2017.09.26 金融 研究報告書 ブロックチェーンの未来 翁百合 柳川範之 岩下直行(編著)加納裕三 善見和浩 吉本憲文 神田潤一 福本拓也 山藤敦史 Calogero Scibetta 加藤善大 増島雅和 櫛田健児 林祐司(著) 世界的に注目される「ブロックチェーン」は、技術的に未熟な面はあるものの、通貨や金融サービスなど経済社会の広範な分野で新たなインフラとなりうる技術である。本書では、第一線の実務家や専門家がブロックチェーンの特徴、応用可能性や課題などをわかりやすく、包括的に解説しており、実務的・学術的関心にも応える一冊となっている。 詳細を見る