RESEARCH研究テーマ
現代の政治は、人口減少や所得格差、社会の分断などの課題解決と、グローバル化やIT化への対応が求められている。グローバルな視点で民主政治、政党、市民社会を取り巻く動向を分析し、今後の日本政治のあり方を研究する。
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No.84
伝わる政策、信頼できる政府をつくる
谷口将紀
地域では人口が減少し、労働力不足が深刻化している。人々が誇りや安心を感じられる社会を再設計するにはどうすればよいのか。地域経済を活性化させ、豊かな生活を実現するための方策について研究する。
No.80
人口減少時代、国と地方の財政の新たな役割分担とは
宇野重規 赤井伸郎 砂原庸介 沼尾波子
科学技術の急速な進化は、複雑な政策課題の解決やサービスの利便性の向上など、社会を豊かにするカギになる。しかし、それは既存の枠組に疑問を投げかけ、新たなリスクも生む。技術革新がもたらす便益を安心して享受できる仕組みについて研究する。
No.79
人材育成が鍵となるグリーンへの転換
東和浩 中原廣道 西和田浩平 大越慎一 岸上有沙 宮崎桂
少子高齢化の水準や政府債務の規模において、日本は「課題先進国」だ。課題「解決」先進国へ転じ、持続可能な経済社会を実現すべく、課題解決の必要性やスピード感の認識を共有し、リスクを顕在化させないための政策運営を研究する。
国際秩序が変化しつつあるなか、日本は、民主主義、自由主義の担い手として、アジア地域ひいては世界で、どのような役割を果たしていくべきか。各国地域との連携における、経済をはじめ様々な分野の政策課題と可能性について研究する。
No.78
揺れ動くアジアの「民主主義」の行方
水島治郎
新型コロナウイルス感染症の世界的流行は、経済社会や国際政治に重大な影響を与え、人々の働き方にも変化を迫った。コロナ後の日本、そして世界の課題は何か。今後、感染症対策はどうあるべきか。海外事例の検証も踏まえ研究する。
コロナ禍の経験から何を学ぶか
宇野重規 重田園江 渡辺靖 NIRA総研
日本そして世界の情勢は混迷を深めています。国際情勢の不安定化が深刻となり、見通しが不透明な状況です。少子高齢社会の日本は、山積する社会課題を前に、少数与党による政権のかじ取りが問われています。総勢159名の専門家に、ご自身のテーマからみた日本と世界の課題や展望を寄稿していただきました。貴重な知見、鋭い洞察に基づく提言を、ぜひご覧ください。
日本と世界の課題2025ールールなき時代にどう向き合うか
NIRA総研
PAPERS研究の成果
日本が抱える重要課題について、変化の激しい今だからこそ求められる未来志向の政策提案を、研究プロジェクトを率いる研究者が発信します。
NIRAオピニオンペーパーNo.84
NIRA総研は複数の有識者からなる研究会を設置し、多角的な視点から検討を行っています。それらの研究成果を提供します。
研究報告書
複数の有識者へのインタビューを通じ、日本が直面する課題について、多様な論点を簡潔に提示します。各識者の推薦図書も紹介します。
わたしの構想No.79
日本が直面する課題について、多角的に調査・分析を行い、今後の議論に役立つ知見を提供します。
論文ワーキングペーパーNo.10
ポピュリスト態度に関する基礎的分析
現在の政策課題について理解を深め、議論を行う上で有用な最新の研究成果を、専門分野の研究者が発信します。
政策研究ノートvol.5
あれから75年―宇田川潤四郎の家庭裁判所への想い―
宇田川淑恵
研究活動を通じて得られた注目すべき、有用なデータを提示します。
データ
NIRA総研が個票データを提供している社会調査一覧
共通の知見をもとにした政策共創の場を形成することを目指し、⼈々の関⼼の⾼い政策について取り上げ、専⾨家が解説します。
政策共創の場No.5
「働き方改革」その成果と行方
鈴木日菜子 前田裕之
RESEARCHFELLOWS研究者紹介
NEWSニュース
ABOUTNIRA総研について
2025年2月1日 赤坂インターシティコンファレンス
【午前の部】 私たちの生活に大きな影響を与える政策。特に、子育て、雇用、エネルギーなどは私たちの暮らを左右する。しかし、政府からの情報発信は一方的でわかりにくいことが多く、政策の意図や内容が十分に伝わってこない。また、インターネット上ではメッセージが歪んで伝わり、誤解や過剰反応が原因で「炎上」するケースも少なくない。 今回のフォーラムでは、「政府のメッセージがどうすればみんなに届くのか」「政府や政治家をどうすれば身近に感じ、信頼を持てるのか」をテーマに議論した。 [登壇者]齋藤健、竹下隆一郎、長野智子、金丸恭文、柳川範之、谷口将紀(モデレーター)(敬称略)
▶テーマ1:理で納得、情で共感 政府が政策について情報発信をしても、政策の内容や意図はなかなか人々に伝わらない。政府の情報発信によって人々が政治をより信頼するようになり、増税のような不人気な政策でも納得するというサイクルが成立するための方策について議論した。 [参加者]小林哲郎、芹川洋一、高安健将、谷口将紀、谷本有香、松本朋子、山岸一生(敬称略・五十音順)
▶テーマ2:国と地方の役割分担のあり方 地方が置かれている状況の厳しさを明確にするとともに、地域の未来を主体的に選び取るための政策のあり方を議論した。 レポート【近日公開】
▶テーマ3:女性活躍と年収の壁―男女賃金格差をどう縮小するか 女性活躍を促すための具体的な手法と、社会的な合意形成のあり方について、官民学労言の多様な関係者が集い、議論を行った。 [参加者]植松利夫、岡林佐和、翁百合、駒村康平、小安美和、寺井公子、中村英正、深澤祐二、前田裕之、安河内賢弘、矢田稚子、山崎史郎(敬称略・五十音順)
▶テーマ4:少数与党時代における財政リスクについて ドイツの「債務ブレーキ」制度や独立財政機関の事例を参考に議論を行い、日本の財政運営についての方向性が示された。 [参加者]宇南山卓、片桐満、片山健太郎、菅野幹雄、瀬尾傑、中空麻奈、林いづみ、平島健司、古田大輔、柳川範之(敬称略・五十音順)
2023年2月3日 赤坂インターシティコンファレンス
【午前の部】 人々には「なぜ、自分たちの声は政府に届かないのか」という苛立ちがある一方、政府には「なぜ、政策は人々に理解されないのか」という焦りがある。 今、私たちに必要なのは、人々と政府の間にある認識の乖離を乗り越え、官民の多様な意識をつなぐ政策共創の場を充実させることだ。これを実現させるには、どうすれば良いのか。課題と展望について議論した。 [登壇者]牧島かれん、宇野重規、金丸恭文、下山紗代子、田村哲樹、柳川範之、谷口将紀(モデレーター)(敬称略)
【午後の部(テーマ別)】 午前の部の「なぜ、人々の声は政府に届かないのか」に関連して、4つの個別テーマを取り上げ、少人数の討論を行った。テーマは、「熟議民主政治」「自由と平等-コロナ政策から考える-」「活力ある雇用社会のビジョン-『失業なき労働移動』をめざして-」「SNS時代の政策決定メカニズム」。
▶テーマ1:熟議民主政治 人々の意見が政策に反映されるための仕組みづくりを検討した。また、自治体での、ITを駆使した市民参加の取り組みの事例を踏まえ、新しい民主政治の在り方を議論した。 [参加者]秋山咲恵、上田健介、大西祥世、奥村裕一、嶋田博子、芹川洋一、曽我部真裕、高安健将、多田功、谷口将紀、田村哲樹、野中尚人、古田大輔、三神万里子、山崎史郎(敬称略・五十音順)
▶テーマ2:自由と平等―コロナ政策から考える― 日本のコロナ対応を参考事例に、日本人の自由と平等観について聞いたアンケート調査結果をふまえ、日本人の価値観に立脚した政策とは何かについて議論した。 [参加者]五十嵐文、磯野真穂、宇野重規、重田園江、梶谷懐、鈴木俊彦、西山圭太、松田晋哉、渡辺靖(敬称略・五十音順)
▶テーマ3:活力ある雇用社会のビジョン―「失業なき労働移動」をめざして― 国内外の成功事例を参考に、リカレント教育、職業斡旋、地域・国土政策などを検討し、日本に労働移動を促す仕組みについて多面的に議論した。 [参加者]岡崎淳一、翁百合、加賀屋陸、木原隆司、小路明善、酒井正、佐藤厚、白塚重典、田中修、板東久美子、松浦昭彦、三浦章豪、水島治郎、武藤祥郎、弓信幸(敬称略・五十音順)
▶テーマ4:SNS時代の政策決定メカニズム ソーシャルメディアの発達により、情報は断片化され、わずかな隙間時間に入手した情報に影響される今日、デジタル時代における健全な世論形成について議論した。 [参加者]安宅和人、井伊雅子、岡野寿彦、金丸恭文、大林尚、瀬尾傑、瀧俊雄、中空麻奈、林いづみ、林和弘、柳川範之、山口真一、山路達也、山本英生(敬称略・五十音順)
2020年2月5日 東京国際フォーラム
日本は、国際社会の構造の変化に加え、国内で財政の持続性など多くの課題を抱えている。多国間主義を支持する以上、国内政策の課題に対しても、世界共通の利益と個別の利益を一致させる方策を実現する必要がある。そのために、グローバルな視点から長期的で分野横断的な経済社会ビジョンを作る必要がある。さらに、市民の間ではこれまでの代議制民主主義への信頼が低下している。今後、市民自らが政策を議論し、政府に代替案を示す仕組み作りが重要だ。 第1部「日本の政策ビジョンの再構築」では、日本の戦略を考えるうえでは、グローバルな視点から、明確な対外方針、社会保障の持続可能性・経済成長・財政健全化について、大多数の国民と共有できる長期的な経済社会ビジョンを構築することが不可欠であることが示された。 第2部「政策を共創する場の形成」では、代議制民主主義への信頼が低下するなか、市民社会が政策を自らの手で検証・提案し、場合によっては、政府に代替案を示す仕組みを市民社会に作らなければならないと括った。 [登壇者]井手英策、宇野重規、小黒一正、工藤泰志、古城佳子、谷口将紀、中西寛、永久寿夫、柳川範之、横江公美(敬称略)